「学認クラウドと連携ソリューション事例紹介セミナー」で講演しました

「Microsoftとの決別」とスライドには表示されていますw
「Microsoftとの決別」とスライドには表示されていますw

ファルコンSCの山下さんから登壇依頼があり、「学認クラウドと連携ソリューション事例紹介セミナー」で「Shibboleth認証連携でOffice365 Educationを実運用するまでの長い道のり」と題して講演を行った。私自身3月末で運用から離れているため、これがほんとうに最後になると思っている。このところ登壇が続いているのと、講演時間が50分だったので余裕を持って喋れると思っていたのだが、それがあだになり尻切れトンボになってしまった(すみません)。

今回の聴衆は認証連携の人達のはずなので、どのような(ややこしい)仕組みでOffice365のShibboleth連携を行っているかについて、自分なりに整理して話すように努めた。それなりに歴史があるMicrosoftのオンラインサービスの品質について考えていただくきっかけになれば幸いである。

セミナー全体は、学認クラウドのご担当者が苦労されている話とか、福岡大学の生体認証の研究紹介など、ひじょうに興味のある話ばかりで、その後の懇親会も盛り上がった。主催者のファルコンSC、サイボウズ、日立電線ネットワーク各社様、またセッションに参加された皆様、どうもありがとうございました。

 

「IT+教育最前線 2015セミナー大阪」で講演しました

Office365 Education の本質:ソフトウェア、システム運用、サポート体制の観点から
Office365 Education の本質:ソフトウェア、システム運用、サポート体制の観点から

3年前にも登壇したセミナーに再度呼んでいただきました。これまでの3年半のマイクロソフトのオンラインサービスの運用を総括しました。つまり、CLE16の続編ということになり、スラドで「論文の体をなしていない」とか「雑文だ」とか批判されたことを反省し(いやそもそもCLEは研究会なんで論文ではなく、論文と言っているのはスラドなのですが)、もう少し体系的、つまりオンラインサービスは次の三要素からなっているという考えからまとめようとしたものです(講演資料)。

  • ソフトウェア
  • システム運用
  • サポート体制

いずれの観点からも「否」と言いたいのではなく、ソフトウェアにはバグがつきものです。システム運用のミスは信頼を失う原因になります。しかし、サポート対応でこれらのマイナス面はいかようにでもなります(生身の人間ですから)。でも、サポートとのやり取りのメールが、意味不明で冗長な日本語の繰り返しだったらどうでしょう。最悪ですよね。たとえばこんなのです。

再発防止につきましては、短期的な対策の実施および、長期的な取り組みをそれぞれ実施している状況となります。具体的な内容や時期についてはお伝えする事ができずに申し訳ございませんが、引き続き改善に努めさせていただく所存でございます。

これ、何も言っていないのと同じですよね…。ユーザとのインタラクションがすべての印象を決めてしまうということを認識していないのでしょうか?

 

「有線/無線LANによるシングルサインオンと学認連携」セミナーで講演しました

「Office365 Educationの真実…」がスラドに取り上げられたという話をしているところ
「Office365 Educationの真実…」がスラドに取り上げられたという話をしているところ

アルカテル・ルーセント・エンタープライズの和田様から「「有線/無線LANによるシングルサインオンと学認連携」セミナー」登壇依頼をいただきました(講演資料)。最近はOffice365の話をしてくれと言われてばっかりなのですが、今回は認証VLANの話も含め(いやそっちがメイン)ることになりました。思えば2006年に前任地の群馬大学で統一の認証基盤の構築をはじめたとき、精神的には誰も味方がいない状態からのスタートでした。センターじたい人心バラバラ、もちろん部局ごとにメンタリティがまったく違うところに、単科大学出身でそれまで研究所という閉じた環境にいた、怪しい関西人の若造がいきなりぶち上げたのですから…。

こういう図で偉い先生方に認証統合の重要性について説明しました(遠い目
こういう図で偉い先生方に認証統合の重要性について説明しました(遠い目

群馬大学では様々な出会いがあり、結果的には上司にもCo-Workerにも恵まれ、認証基盤の構築とセットで「キラーアプリになるサービス」を次々に打ちプロモーションするという方針を貫くことができたと思います。
私的には最大のキラーアプリはMACアドレス認証VLANでした。これと光直収,FTTDを組み合わせた学内LANは分かりやすくシンプルでインパクトがあったと自負しています。

速い、故障なし、部局ルータ排除という「やりたいこと」が詰まった学内LANです
速い、故障なし、部局ルータ排除という「やりたいこと」が詰まった学内LANです

 

 

CLE16で京都大学におけるMicrosoftクラウドシステムの運用について発表しました

熊本で行われた、情報処理学会CLE研究会で「Office365 Educationの真実:カイゼンの裏にあるもの」と題して発表してきました。なぜこのネタでCLEなのかというツッコミを受けそうですが、単に熊本に行ったことがなかったからです。また、3月末で運用を離れたので、一旦Wrap upしようという意図もあります。

プレゼンはUSBブートのChronium OS (つまりPowerPoint Free, Windows Free)で行いました。理由は予稿をご覧いただければ分かる通り、3年余りの運用を通して、Microsoftのソフトウェア、システム運用、サポート体制に強い不信感を持たざるを得なかったからです。

もちろん離れてしまったので言いたい放題というのもありますが、日本の場合MicrosoftとSIerのフィルタリング(しかも、MicrosoftはSIerに上から目線なのです)でこのような話は日の目を見ていないのだと思います。少々当惑しているのですが、この話はスラドで取り上げられてしまい、それなりに賛否両論が渦巻いたようです(これこそ私の意図であり、我々は思考停止してはいけないのです)。

 

「Office365への移行と認証連携事例の評価」が優秀論文賞を受賞しました

クラウドシステムの移行とShibboleth認証への対応を同時にえいやで行い、四苦八苦した経験をまとめた論文「Office365 への移行と認証連携事例の評価」が大学ICT推進協議会 2013年度年次大会にて優秀論文賞を受賞しました。昨年度はOffice365にふり回されていた感が強いのですが、このように評価いただき、うれしいやら困ったやらです…。これは決して私ひとりの賞ではなく、センターで共に仕事をさせていただいている皆様のものです。今後どうなるか分かりませんが、シンプルで分かりやすい仕事に努めて行くという指向は変わりません。どうもありがとうございました。

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2013年を振り返る3:Office365

振り回されたといえばこれは外せない。詳しくは、本学学術情報リポジトリのコンテンツ([Shibboleth による Office365 Education のシングルサインオン] [Office365への移行と認証連携事例の評価] など) を参照されたい。

ひどいひどいと言っているだけでは言いっぱなしになるので、Office365 Education ML なるものを Google Group で作成した:)。今のところ日本の21の大学関係者がメンバーになってくださっている。先日このMLでマイクロソフトに対する以下の要望をとり纏め、日本マイクロソフトの文教営業の責任者に伝えることができた。

  • これまで 5 年間であまりにサービスが変わりすぎである. 将来, どんな大きな変更が待っているか心配である. 今後 5 年間の見通しを示して欲しい.
  • 全体管理者にサービスアップグレードの連絡が届かなかった事例が報告されている. このような重要な連絡が無いままアップグレードが行われてしまうのは問題である. 管理者の確認を受けてからアップグレードを行う仕組みの導入を検討するなどの再発防止策を示して欲しい.
  • MX の名前解決に失敗した事例が*複数*のテナントで複数回報告されている.このような問題はメールシステム以前の情報インフラの問題である. ソフトウェアの改善の前に, データセンターの品質を改善して欲しい.
  • SkyDrive Pro の OS X クライアントを提供して欲しい.
  • Outlook のフォルダ (pst) バックアップに相当するバックアップ機能が欲しい.
  • メールに添付された Office ファイルを編集し, SharePoint Online (SkyDrive Pro) に自動で保存される機能がほしい.
  • SkyDrive Pro 「のみ」を有効にするようなライセンス体系を提供して欲しい.

要望が少しでも製品とサービスの改善に、そして大学の管理者の悩みを減らすことができれば本望である。